隻眼のヒーロー

 ふと、思ったことがある。

 小説や映画、漫画や歴史上のヒーローには隻眼が多い。

 何故だろう?と。

 53歳になり、老眼鏡を手放せなくなってしまい、とてもメンドくさい。しかし、歴史に名前を残した画家達は視力が悪い人が多く、色盲だったり、近眼だったらしい。40歳中頃まで、視力が1.5以上を維持していたが、40歳後半から老眼が始まった。健康診断の視力検査ではまだ裸眼で1.5以上あるが、老眼は辛い。

 もし、自分が何かの理由で隻眼になったらなどと考えてみる。

 老眼より辛いのだろうか、それとも、別の世界が見えてくるのだろうか。

 デッサン中にフォルムや調子の狂いを修正する時、右目だけで修正する。タッチを調整する場合は、限りなく目を閉じ意図的にピントを甘くする。さらに、全体を仕上げる段階で、両目で確認しながらピントを開放している。とにかく、人間の目は何事も見えすぎるのだ。隻眼になれば、もしかすると、雑念が消え、心眼が開き真実だけが見えたりするのかもしれない。