独創性

 アートやクリエイティブの世界では個々の独創性がひしめき合っているのだろうと想像していた。若い頃、自分の中にある独創性を磨き、誰よりも優れたクリエティブワークを生み出そうと努力を重ね、貪欲にいろいろなモノを観て、自分の好奇心や直感を信じて思考と行動を繰り返していた。新しい発見や新しい感動を得ることで自身の独創性が少しずつ確立していくのだろうと。しかし、探求し追いかければ追いかけるほど独創性の実態が分からなくなった。決して、諦めたわけではないが、どうやらこの辺で独創性を追いかけるのを一旦止め、自分の歩いてきた道を振り返り整理するタイミングなのではないかと考えている。独創性という言葉が存在しているわけだから、その言葉の真価はどこかにあるのだろう。この言葉が生まれたの要因がどこかに今でも存在しているだろうし、独創性を追いかけてきた全ての人達が私のように迷子になり、「そんなモノ、実はどこにもないんじゃないの?」とは考えてはいないはず。今でも独創性を信じている人達は、日夜、切磋琢磨し精進を繰り返しているはずだから、あまり軽率で冷めた言い草は不謹慎だ。しかし、本当に独創的な何かに出会ったら、私はそれを独創性と認識することができるのだろうか?それが分からない。

 これはただの老化の兆候なのかもしれないし、「Just sleep on it!」である。