ああ、良かった。

 アマゾンの牙城が揺らいでいる。振込詐欺の手順も巧みになっている。海外からの日本を見る視点も複雑になっている。皆が皆、生きるために試行錯誤を繰り返す。それぞれ善意か悪意あれど、そのエネルギーこそ人のそれである。

 一方、本質が露呈し自爆していく人がいる。ドンキホーテならまだ美学もあるが、彼の自爆劇は見事だった。足ひとつ踏み込めない地雷ゾーンに彼は素足で踏み込んだ。本来、危険を察知する能力や今自分がいる場所はどれだけ危険でデリケートなゾーンなのかを普通、過剰に警戒するのに。AIがいずれ彼らの仕事はすべて奪うのは時間の問題だとしても、そのポンコツぶりはあっぱれとしか言葉が浮かばない。

 このネット時代、メディアの方達はそんな千鳥足の羊を絶対に逃さない。彼は一斉放火を浴び、素足で地雷を踏み見事に木っ端微塵。ある意味、あのインタビュー映像は胸のすく心地良い瞬間だった。彼らの本質を象徴していた瞬間だったからだ。

 ペンという槍を構えた軍勢に手持ちのコマは脇差一本しか持っていなかったのだ。結局、脇差の潔い使い方もできぬまま、いつも悪い嘘をついていたから、針千本の槍に串刺しにされたのだろう。恐らく、痛いと感じる前に、「なぜだ?」と自問する前に、すでに息絶えていたのだろう。彼はすでに死んでいたのだ。1億人の平成維新軍がいることをその仕事についている人は一時も忘れてはいけない。言及すれば、それのみが皆様のタスクなのだから。

 ああ、舌先三寸、口八丁で稼ぐだけの仕事でなくてよかった。