起業支援。

 国が掲げる「起業支援」の取り組みには実態をケアできていない印象がある、あるように思える。私が知る限り、起業支援を受けない起業家の皆様は独立独歩で逞しく事業に取り組んでおられ、意欲が旺盛で何事にも貪欲な印象を受ける。一方、独立するきっかけとして公的な資金援助を得ようとしている人、もしくはそれを得て事業を展開している人はスキ(別の捉え方をすれば余裕)がある印象を受ける。あくまでも印象レベルの個人的な感想だから、実態・真意・心情は分かりません。

 また、比較的大きくメジャーな仕事を組織の中で展開している(展開する機会を得ている)人と、規模として小ぶりでマイナーな仕事に取り組んでいる自営業の人を比較すると、同じ印象があり、戦いの現場で、前者は立派な鎧を着て戦い、後者は素肌むき出し状態。同じ相手のひと振りを受けた際、前者は多少相手の剣を喰らっても傷は受けない。一方、後者は間合いを見誤るとそのひと振りが命取りになる。重く頑強な鎧でフットワークを鈍らせて防御するのが正解か、身軽に立ち回り相手への攻撃のタイミングを見極めるのが正解か?かという捉え方ができます。
 
 例えば、○○交流会や○○協議会、また、世界規模の組織団体に所属して、然るべき属性を得ていると、私はその安心感からかどこか貪欲さが抜けていく感覚になりました。時間と費用をかけて得た属性(機会)だから、無駄にはしたくないし友好な交流をする機会もオートマチックに増える手はずだから、機会を逃すことは本末転倒(損だと捉える)となる。つまり、ベクトルが内側に向いていたのです。一方、何にも属していないとベクトルを内側に向ける余裕がない。無駄打ちに終わったとしても、無計画で準備不足だとしても、前に外側に向けて何かカタチあるものを放たなければならない。常に余裕がなく、一時も安心・安全な状況ではないのです。勝負するコマはたったひとつ、自分の頭と体のみ。そういう状況で、理想を描くことは難しい。常に現実的に生活するための生業がイコールビジネスなのです。当然、金銭感覚も違い、当然、能力や才能も異なる。

 そんな気持ちで毎日仕事をしていますが、不安になった時に確認していることがあります。それは、今、現在その瞬間、自分自身に「3つの姿勢(伝え方と捉え方)」があるか?という確認です。

 それは、「ハングリー」と「アングリー」と「フレンドリー」です。

 公的な起業支援がなくともこの3つの姿勢さえあれば、事業は展開できると思います。むしろ、外からの支援が重い鎧が枷にならぬよう、私は軽快で俊敏な姿勢・体勢を重視したいです。ケースによって理論・理屈は瞬発力や感覚を鈍化させてしまう。この現代社会、人間の本能・感覚など必要ない、美しいテンプレートの上で立ち振る舞うことがスタンダードだという捉え方も否定はしないが、個人的に鵜呑みにはしたくない。致命的な失敗を完璧に回避しなければならないからだ。また、そのピリピリ感が一回味わうと中毒になり慢性化する。~は死ぬまで治らないということ。それが本質のようです。