星野源という男。

 星野源氏の第一印象は「マルチな才能があるイマドキの男」だった。その容姿や独特で特異な発言や妙に落ち着いた温和なモノゴシがイマドキなのだと捉えていた。コントを演じていてもなかなか個性的で演技も素晴らしい。最初は「歌手」「アーティスト」という印象だったので、「あれ、この男、こんなコントの世界観も持っているのか」と多才な男だと感じた。そして、テレビドラマ「逃げ恥」でのブレイク。なんとも個性的な役柄を見事に演じていたし、漫画原作の世界観を見事にテレビドラマとして消化しておられるなぁ~という印象。「ああ、新しいタイプの俳優さんだなぁ」という、というレベルまでの印象だった。新垣結衣さんとコンビで番組宣伝で登場されるケースでも、お似合いのカップル観が漂っていたし、俳優・歌手・タレントとほんとに多才な男だという印象(だけ!?)だった。

 しかし、娘が星野源氏の「初エッセイ」を買ってきたことでその印象が大きく変化する。まず、「文才もあるんだ」という印象からエッセイを借りて読むとこれがなかなかの良品。どんな内容のエッセイなのか?個性的な男だから何か独特の世界観があるだろうが、源さんの楽曲を聞いても、テレビ番組でコメントしている際でもいわゆる二枚目と三枚目の間のちょうど良い、いわゆるイマドキのトレンドな存在という印象だったが、初エッセイを読み終えた段階でその印象は完全に消えた。

 いやいや、なかなか、そこそこの曲者である。マイルドで好感の溢れる印象が続いていただけに、エッセイの内容はなかなかの「良い!?感じ」だった。強烈で巧みな文才を披露されたわけではなかったが、比較するモノではないが、又吉直樹氏の「火花」よりも私は良い感じだった。改めて「星野源という男」をもっと知りたくなりました。その感じはこのブログでは書かないので、ぜひ、書店でお買い求めください。エッセイのタイトルは「くそして生活はつづく」、いや、「そして生活はつづく」である。

 今後、執筆作品があれば必ずチェックしたいひとりです。