新しい練りケシ。

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 数年ぶりに新しい「練りケシ」を買った。

 普段、絵を描く時は必ず鉛筆で下書きをする。普通のプラスチック消しゴムとこの練りケシを併用している。初めて練りケシを使ったのが大阪芸大に入学した一回生の時、最初のデッサン実習の時に初めて「練りケシ」の説明を聞き、そんな描画用のツールがあることを知る。しかし、それまで普通の消しゴムしか使っていなかった私はこの練りケシのメリットが全く実感できなかった。「普通の消しゴムと比べてあまり消えないなぁ~」レベルの実感だった。

 その知識レベルでよく大阪芸術大学の美術学科に入学できたものだと今でもその無知ぶりを考えると冷や汗が出てくるが、この練りケシの万能さは完全に普通のプラスチック消しゴムを凌駕する。ノートに鉛筆で書いた文字を消すだけならプラケシでいいのだが、この練りケシこそが鉛筆で絵を描く際になくてはならないマストツールなのだ。

 その万能さについては非常に多用なのでこのブログでは書けないし紹介は実際難しいが、とにかくペン画でもアクリルでもポスカラーでもカラーインクでも絵を描く場合、必ず鉛筆で下絵を描く。実際、タッチや陰影や立体感は画材で仕上げるが、その前に自分が描こうとしているモチーフを頭の中で再構築・確認するためにも鉛筆の下絵が重要な行程なのです。その際、プラケシではとにかく消え過ぎるのです。そんな万能マストツールの練りケシだから長年使っていると黒くなる。ちょっと薄い鉛筆ぐらい黒くなる。その濃さをグレイトーンで例えるとBL75%ぐらい。すると、鉛筆の炭素がしっかり練りケシの中に染み込み、消しているのか描いているのか分からなくなる。逆にそれぐらいが実はちょうど良い消し加減なので、練りケシのコンデションとしては良い状態なのだが、さすがに消そうとしている調子よりも黒くなるのはNG。だから、昨日、新しい練りケシを買いました。