恐らく実感はできないこと。

 恐らく、100%実感・体感できないことで、非常にガキっぽいお話ですが、映画や小説の主人が持っている能力の中で実感したいなぁ~という能力がいろいろある。そのベスト3です。

 第3位は「空を飛ぶ」という能力。この能力は人間の歴史上の古今東西の物語に登場する魅力的な能力ですが、未だに誰もツールを使わずに飛ぶことはできない。故に鳥のように昆虫のように飛ぶ能力があれば、どんな感覚なのだろう?と想像力が膨らみ、その結果、魅力的な作品を生み出す原動力になるのだろう。人間は何をどうしても飛べない。数万年後、凄まじく進化(退化)して肩甲骨のあたりから巨大な翼でも生えない限り飛べない。むしろ、飛べないから現在の身体能力や思考力を得たわけだ。しかし、無重力で浮くのではなく、体感として自分の翼で飛ぶという感覚はなんとも心地良いのだろう。

 第2位はウルヴァリンの「切る」能力。そもそも「不死」であることや、「未知の金属が皮膚下に埋め込まれている」という設定もあるが、それよりも、気分次第で拳の間から出てくる3本の爪(アダマンチウム)は素敵だ。X-MENの原作者がこの能力の設定を着想した瞬間は、さぞかし興奮したことだろう。キャラを生み出すって想像力の賜物だから、それを求める人にしか備わらない能力なのでしょう。しかし、あの3本の爪は正に無敵の熊の気分だろう。

 第1位はサイボーグ009(島村ジョー)の「加速装置」である。設定では奥歯にスイッチが埋め込まれていてそれを歯で押すと動作速度が極限まで加速する能力だ。子ども心に遅刻しそうになった時、野球や陸上で走る時、ムカつく奴をぶっ飛ばしたい時などこの能力があればいいなぁ~などと考えていた。その感覚が大人になっても残っていて、誰よりも仕事を早く処理したい、想定外のトラブルや危険から回避したい、ムカつく奴をぶっ飛ばしたい時などにこの「加速する能力」が欲しい(子どもでも大人でもムカつく奴はいるものです。)。しかし、時間の速度は万人公平だからこそ、人生でも仕事でも社会活動でも自分が秀でるために努力したり挑戦したり耐えたり考えるのだから、スイッチひとつで加速できない方が良いのかもしれない。しかし、未だに奥歯のあたりにスイッチを探す自分がいる。

 恐らくすべて実感できないことだけど、自由に頭の中で想像することはとても大切です。