目から血。

 そのトカゲは砂漠で生きるための特殊な能力を二つ持っている。

 ひとつは蛇などの天敵に遭遇するといきなり身体を反転させて、動かなくなる。死んだふりをするのだ。蛇が死骸を食べないことを何かのタイミングで学びそれが能力になっただろう。その映像を観ていると確かに腹を上に向け、両手両足を開き微動だにしないトカゲを少しだけ観察して蛇はどこかへ去っていった。それをチラリと確認したトカゲはクルっと反転して画面から消えていった。凄い能力である。

 もう一つ、次は圧倒的な天敵コヨーテが現れる。トカゲからすると圧倒的な天敵である。大きな前足で身体を激しくつつかれ、もう万事休すの状況だ。そこで、トカゲの二つ目の能力というか決死の攻撃が放たれた。食べようと口を近づけてきたコヨーテに向かって、目から自分の血液を放出した。水鉄砲のように勢い良く発射されたトカゲの血液を頭部に受けたコヨーテはその血液を両手で擦りながら退散。トカゲの血液の成分にはコヨーテが嫌う成分があり戦意を奪われたのだ。

 しかし、目から自分の血を発射する生物を初めて観た。やりよるトカゲ君。

 僕はそんな危機的な場面・状況になったら、身体のどこから何かを発射できるのだろうか?

 僕の身体からもいろいろな物質が出るがこのトカゲには負ける。