手を放す。

 今日は素敵な言葉を聞いた。「本当の成長は守られてる手が放れた瞬間から始まる。ヒトは誰かの手に守られているうちは本当の成長はないということ。」正にその通りだ。

 自転車に乗れるまでは補助輪を付けたり、後ろで支えているヒトがいてくれる。補助輪や支えてくれる手がある以上、こけることはない。しかし、技術が未熟な状態でひとりでこぎ出せばこけるのは当然。何度となくこけて自転車をひとりで乗れるようになるのだ。つまり、こけずに自転車を乗れるようになることはできない。

 可愛い子には旅をさせろと言うが、正にその通りだ。いつまでも囲っていては本当の成長は期待できない。子を信じて、親は勇気を振り絞りその手を放さなければならない。

 さて、僕自身はどうだったのか?気がつかないだけで、多くの手に支えられてきたのだろう。そして、僕が気がつかないように、その人達は勇気を出して支えている手を放してくれたのだ。ようやくこの年齢になりそのことを実感している。自立するということはそういうことなのだ。そして、誰かに手を差し伸べる機会を得て、ヒトはひとつ成長するのだ。

 その方の教育の現場で得た経験の深さと厚さを、今日は実感した。