あのね。

 あのね、最近、映画のような「テレビドラマ」を観ています。何がどれぐらい「映画」のようなのかは賛否慮論あるでしょうから、個人的な感覚で優劣を決めれるモノじゃないですが、テレビ用のドラマがいかに「テレビ用」かを区別できるほど見応えの格が違うのです。僕は一般人だし、テレビドラマの制作現場やテレビドラマ作品に携わっている人達の想いや意欲に対して不平を言いたいわけではありません。ただ、一般人が普通にテレビで物語を観ているだけなのに、これほどの格の違いを感じてしまうのは何故だろう?と思うのです。

 あのね、映画でもテレビでも物語に登場している俳優さんや女優さんてどこまで仕事を自分で取捨選択できるのでしょう?「海街D」で鮮烈なデビューをしてから、ヒット映画の主演を張ってこられた女優さんでも、自分が演じたい作品とそうでない作品があったはず。仕事だからと割り切る大人(理屈)の部分と本質と直感が指し示す作品で演じたいというアーティスト(感覚)の部分の鬩ぎ合いがあったはず。知名度を上げ安定させるための戦略、ビジネスライクに徹するプロ意識、多面的な人間関係の中で適正に立ち回るための使命感、いずれも一般人には到底想像できないような葛藤があったことでしょう。ファンゆえの偏狭的な捉え方であることは否めないとしても、干からびたコンクリートの上で魚がペタペタあがいている印象からの、清流を自由に回遊しているかのごとき印象の差異をこの物語で観るにつけ、やはり、才覚溢れる女優さんなのだと改めて確信しています。

 あのね、エイタさん、あなたは何故、そんな素晴らしい特異な演技が可能なんですか?

 あのね、テレビで久々の登場ですね田中裕子さん、なのに、その揺ぎ無い存在感は何をどうすれば生まれるのですか?

 あのね、世の中の特異で非凡な才能を持ち、素晴らしい成果を生み出し続けいるヒト。僅かな高揚感の裏にある底なしの失望感や後悔や疑心暗鬼に支配されないためにはどうすればいいのでしょう?

 あのね、素晴らしい作品に出会うとヒトは貪欲になるものですね。

 ※記念すべき4,444本目のブログ記事はちょっと毛色を変えてみました。