クリエイター情報。

 5年前、滋賀県の「しがクリエイター情報データベース」という無料サービスがあり登録した。登録後、このシステムを通じて何か案件が発生したわけでも新しい情報が送られてきたわけでもなく、最近、運営終了の通知が到着。運営終了の理由は「財政状況が厳しさを増しており保守・改修は困難」ということだ。「現在はよりクリエイターの立場に立ったクリエティブ産業の振興施策を実施する予定」とのこと。

 もう、「クリエイティブ」の大安売りである。

 勝手な推測だが、この事業にクリエイターはひとりも関わっていないのだろう。

 そもそもクリエイターの立場に誰か別人が立てる道理はない。情報交換やお互いに連携し合うことはこんなサービスがなくとも普通にクリエイターの皆様は展開している。僕も微量な期待をして登録したものの結果がこうなると、やはり、何事も理論理屈で捉える人達は短絡的だと痛感する。結局、どこかの予算を使った予定調和事業だから関わっている人達に使命感がない。当然、工夫もしなければ知見もない。理論理屈でそれぞれの思考が予定調和で小手先の仕事になるのである。
 大丈夫ですよ、安心してください。滋賀県のクリエイターの皆様はあなたたちのコマじゃないし、逞しく自分自身のビジョンを実現するために日々、一秒一秒、工夫し探求し前進しておられます。そもそも「データベース」がクリエイターをサポートできると捉えた段階で、予算次第なのだから、無駄とは言いませんが、限りなく無駄に近い思考と行動だと僕は思います。
 通り一辺倒に杓子定規に「よりクリエイターの立場に立つ」などと軽率な文面を考えている時間があれば、あなた自身がクリエイティブの領域に一歩でも半歩でも踏み出してください。恐らく、景色が変わるはずです。