2018年12月 アーカイブ

九十九剣児論。

 テレビドラマ「獣になれない私たち」はとても楽しく拝見しました。

 新垣結衣さん主演で松田龍平さんも出演ということもあり、また、脚本が野木亜紀子さんだったので、これは間違いないだろうと楽しみにしていて、結果、素敵な素敵な物語でした。特筆したいのは新垣結衣さんこと主役の深海晶さんの会社の社長「九十九剣児」。これは最高のサプライズでした。あのキャラはなかなかテレビドラマ向きではないし、ましてあの縦横無尽奇想天外自由奔放なパワハラキャラがここまで物語にマッチして、強引に成立させてしまう野木さんの手腕。驚くべき物語です。本来、現実にこのタイプの人間は、恐らくどこかに、間違いなく実在しているんですが、テレビドラマに登場させるにはちょっと難しい破天荒キャラ。しかし、どこか悲哀もありつつ独特の緊張感を生み出しながら、それでいて人間味があるという不思議で強烈な存在感でした。その物語も今夜が最終回。この素敵な物語を野木さんはどう終わらせるのか、とても楽しみです。当然、菊池凛子さん、黒木華さんは圧倒的で魅力的な存在感でした。

 さて、この九十九剣児という男、パワハラ全開のマイペース社長なのですが、社員すべてを敵に回して物語をひっぱっていく感じを社員目線で観ると「メンドクサイ」「強引過ぎる」「超自分勝手」「支配的」となるのですが、僕はどうしても社長目線になってしまいます。確かに一見無神経そうで我がまま言い放題の暴言もよくよく聞いてみるとロジックはしっかりしているし、むしろ正論のようにも聞こえてくる。というか、社長と社員のパワーバランスで言えば、社員の方が圧倒的に能力が劣っているように感じます。何もこのパワーバランスは九十九剣児の会社のお話ではなく、現代のいろいろな会社に適用できそうなロジックだと感じました。確かに無神経で関西弁タッチで捲くし立てるのは良くないが、ならば捲くし立てられる前にタスクを完了できないのか?という真理。深海晶さんは淡々と九十九剣児社長の無茶振りを処理していたが、あまりも他の社員の能力やモチベーションの低さに自分はこれでホントにいいのか?正しいのか?と疑問を持ってしまうわけです。確かに社長がいくら強引な理屈を吐いたとしても、それを社員がしっかり受け止めれば業務や経営の全体のベクトルは上がるはず。それを「パワハラ反対」だとか「働き方改革」とか便宜上響きの良い言葉で能力の低いレベルが会社の水準・基準になってしまうと、結果、それが成果に直結してしまう。そんな社会や企業のあり方について通念や常識は考慮しつつも独自性とか差別化を心から現実化したいのなら、九十九剣児社長の経営術は正論だと思うのです。今日が最終回、九十九剣児がテレビでもう観れないと思うと少し寂しいです。ま、別のステージでこの俳優さんはたぶん今後もハジケルことでしょうから、次の物語を楽しみにしたいと思っています。

VUCA時代到来。

「VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、現代の経営環境や個人のキャリアを取り巻く状況を表現するキーワードとして使われています。」とのこと。

 「VUCAはもともと1990年代にアメリカの軍事領域において用いられてきた言葉で、一言でいうと「予測不能な状態」を意味します。昨今、経済、企業組織、個人のキャリアにいたるまで、ありとあらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況にあります。そんな中、2010年代に入って以降、世界の経済界各所で「VUCAの時代」が到来したといわれるようになりました。2014年、ASTD国際大会にてVUCAは注目を浴びました。「チェンジ(変化)」にフォーカスが当たったこの年、VUCAは多くのセッションで登場しています。2016年に入って以降もWEF世界経済フォーラム(ダボス会議)やIMD国際経営開発研究所主催の講演でVUCAは数多くのビジネス界の著名人に取り上げられ、「VUCAワールド」という言葉が頻出しています。現代ビジネスは本格的にVUCA時代に突入したといえます。」という情報がエンジンで容易にヒットします。

 しかし、私は「到来」というニュアンスはちょっと違和感があります。恐らく「到来」とすることで言葉の鮮度や注目度を高めようという意図が感じられますし、むしろ、「不確定で予測不可能」な状況が自然であり、この世の中が予測可能だと思い込んでいる姿勢や思考の方が危険です。だから、本質が見えていれば「VUCA」という概念が改めて押し寄せてきた大きな波だと捉えることの方が不自然だと思います。

 ま、世の中の地球上の経済の流れを動かしている人たちの間でこの概念が注目され、共有されているのは素敵なことです。

お食事中!?

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 湖北の冬の風物「鴨さん達」。お食事中かな!?