構図と撮影術。

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 映画のシーンが何故、印象的なのか?

 感覚を活かすためには基本構造を知る必要がある。とこの著者は言っている。同感だ。

 絵を描く、イラストレーターを使いこなす、htmlデータをつくる、映像を制作する。すべて、最初に何をしたか?基本知識を貪った。何もない状態で素人にできることはこれしかないからだ。どれぐらい?徹底的に四六時中、寝ても醒めてもだ。そして、試作を繰り返す。これしかテクニックは自分のモノにならない。そんな姿勢でいろいろ試行錯誤に取り組んでいるとある日、突然、ふっとそのゾーンに入れる瞬間がある。ここからが本当の勝負なんだ。知識や経験やテクニックが仕事で活用できるのはこの瞬間の後。しかし、これで終わりではない。むしろ、始まり。長い長い道が見えてくる。ゴールなんてまったく見えない。

 僕はようやく映像づくりの鍵を発見したのかもしれない。長い予感を経て、ようやくである。

 僕はブランドタッチを習得するために、600ページの小説を複製した。30年以上前のお話である。そのテクニックが今でもこうして仕事に活用できているわけだ。いつもこの瞬間は高揚感が押し寄せてくる。しかし、同時に途方もない高い山が見えた瞬間で、自分の未熟さやちっぽけなプライドに心が震える。登山家がよく言う言葉。「そこに山があるから登るだけ」まさにそういう気分だ。予感があれば必ず発見がある。問題はその次だ。

 レクターが言っている「それは毎日見ているモノ」だと。だから、必然なんだ。