大学で学んだこと。

 就職活動の面接対策として「大学で学んだことをうまく伝える4つのポイント」という記事を読んだ。この時代、採用側が何を求めているのかがよく分かる。その4つのポイントがこちらだ。

ポイント1:まずは何を学んできたのか整理する
ポイント2:学んできたことを掘り下げる
ポイント3:更に“得たものはどう活かせるのか”を深く掘り下げる
ポイント4:結論は「学んだこと」と「どう活かすか」の2つ

 なるほどなるほど。しかし、来春、大学を卒業しようとしている4回生に対して「何を学んだのか?」という質問は結構厳しい、ハードルが高すぎるような気がする。さらに、「どう活かすのか?」という質問に関しては、絶対に企業側の正解を出せる気がしない。現代は情報が氾濫しているから、ネットを検索すれば恐らくいろいろな正解のバリエーションを確保できるだろうし、それを拝借して自分の言葉に変換するぐらいは造作ないこと。でも、それをココイチの面接で言葉にしてしまうことは安易過ぎる。だって、社会構造を知識・情報としてしか認知していない大学生が「どう活かすか?」に対する結論を持ち合わせているはずがない。また、結論、結論と正解だけを求め根拠や背景やプロセスを軽視するのも良くない傾向だと思う。

 さて、自分自身が大学4回生の夏。この意識があったらどんな思考を巡らせていただろう。「大学で学んだこと」とは何だったのだろう。卒業してもう34年が経過して、要約、「ああ、こういうことだったのか」程度の実感に辿り着いているレベルなのだ。私は大手企業の入社面接を受けた経験がないので、まったく分からないし、現代の就職活動のディテールも実感がないが、恐らく、今、私が大学生だったら「大学で何を学びましたか?」という質問をされたら、こう言うだろう。

 「学び方を学びました」と。それが精一杯の真意である。