BGMづくり。

 「映像制作」で撮影機材を揃え、「撮影技術」を極めることはとても重要です。良質な映像素材があれば成果物の品質は高くなります。「撮影技術」と言っても多様なので機材を揃えて、基本的な技術だけを習得すればいいわけではない。やはり、撮影現場での応用や機転・インスピレーションが映像素材の品質を引き上げるからだ。しかし、現場は様々なトラブルや想定外のハプニングがあるため、目的の映像素材を撮影するには、かなりの知識と経験と技術が必要。

 しかし、映像撮影技術が想定内に整ってきても、次は「録音」という大きな壁が立ちはだかる。「映像制作」において感覚では50%が「音」の完成度で決まるからだ。いくら映像が良質でも「音」が悪ければ50%は足りないのだ。デジタルソフトで「ある程度」修正・編集できるという部分もなくはないが、やはり、つぎはぎのデジタル処理を入れた音は劣化するし何かどこかモノ足りないのだ。それは、道理や理屈ではなく、実際、ヘッドフォンで聞いた時の感覚で評価すると一目(耳)瞭然。で、映像も音もそこそこの素材が撮影・録音できたという状況で、次はやはり「BGM」だ。

 この「BGM」がなかなか、実際、編集する状況で、もしくは「映像制作」の初期の段階でかなり悩ましい部分だ。出来合いの「BGM素材」は氾濫しているから、有料無料問わず、「そこそこ」の「BGM素材」は確実に存在する。例えば海外のサイトで年額数万円でダウンロードし放題というサービスもあるし、勿論、国内の無料DLサイトでも多く存在する。「多く」と言ったが感覚的に「無数」に近い数が存在している。それぞれのサイトでカテゴリー別に整理できている場合とまったくランダムにひとつひとつ視聴してリサーチする場合、いずれにしても、ドンピシャの「BGM]にたどり着くには相当の(想像以上)の時間が必要だ。「BGM」のリサーチって完全に感覚が優先するので、理屈や道理や方程式が適用できない。また、リサーチしている時の気分次第で「なんでこれを選択した!?」という「BGM」をDLしてしまう場合が多いのだ。長年、この作業を繰り返してきて、この作業、かなり非効率だと感じ、現在、50%ぐらいはCUBASEでオリジナルを制作している。ある程度のミックスを書き出して、あとはAUDITIONでチューニング(微調整)である。この方法だとまず著作権の問題は完全にクリアしているし、イチから作る手間はあるもののソフトとミキサーと手に馴染んだ楽器(鍵盤とレスポール)があれば、意外とイメージ通りに「BGM」が完成する。僕の感覚だと、DLサイトで探す時間と比較するとオリジンル「BGM」を完成させる時間は1/5ぐらいだ。ま、自身のセンスやテクニックで完成度は決まるが、何時間もかけてDLサイトでリサーチして、あまり納得のいかない「BGM」を選択するよりは、はるかにイメージにマッチしている。制作初期の段階では効率も悪いし、音源素材も足りない状況があるものの何回も制作を繰り返していると、それなりにお気に入りの音素材も編集テクニックも蓄積し、自分なりのテクニックも見えてくるので効率が上がってくる。

 やはり、結局、なんでも自分を納得させるには自分でつくるのがベストです。