まだ!結婚できない男

 テレビドラマ「まだ!結婚できない男」を毎週火曜日楽しく観ています。続編だということも知らず、阿部さんだから面白そう、が観ようと思ったきっかけなのですが、なかなか面白い展開です。何が面白いのか?阿部さん演じる桑野さんという主人公の言動・行動・本性などなど、すべて共感できてしまう状況が、です。カミさんに言わせると、このめんどくさい感じは同一人物に近く、限りなく僕とシンクロしているとのことで、娘の言葉を借りれば、まったくこのドラマの予備知識なしに録画を観たら、「あれ、このタイプどっかにいたぞ、そうそう、お父さんだ!」と第一印象で感じたらしい。その後、その部部に興味を持ち、ドラマを観てしまったとのこと。ここまで身近なところからの冷静な分析評価が出てしまった以上、今後、このドラマの展開を追いかけるしかない状況なのです。

 反面なんとかではないが、確かに通念・常識・KYで捉えると、こんな奴と仕事はできないぞが、一般的だろう。しかし、僕は桑野さん(阿部さん)が言っていることに100%シンクロ(共感)しているので、むしろ、他の登場人物の言動の方に違和感を感じる。恐らく、このドラマのアプローチとしては、こんなメンドクサイ男だが、決して悪い人間ではない。人間関係を築くのが個性が強すぎて長けていないだけで、仕事もできるし、ちょっと冷静に(暖かく大きく)解釈すれば桑野さんの理屈も筋が通るんですよ、だから、頭ごなしに否定・拒絶・無視せずに、こんなタイプでも仲良くしてあげましょうよ!というコンセプトなのだろと、非常に桑野さん目線で好意的(擁護的)に鑑賞しています。

 ドラマのワンシーンで桑野さんに対して弁護士(吉田洋さん)が「知識や地位や資本はあるかもしれないが、人間としてのデリカシーが全く欠けている!」と伝えます。桑野さんは何のことやら分かりません。でも、部屋でひとりその言葉をしんみりと反芻する気持ちも意識もあるわけで、このあたりがこのドラマの狙いなのかなと捉えています。

 なるほど、「デリカシー」か・・・。