ゲノムとストレスの関係。

 「ゲノム」とは、遺伝子(gene)と染色体(chromosome)から合成された言葉で、DNAのすべての遺伝情報のことです。つまり、人間の設計図である。古来、人間が人間として認識する以前からゲノムは生物の遺伝子内で形成され、個体がそれぞれの環境下・条件下で成長する過程で様々な細胞に形成させる指示、その言語本体のことである。その構文は「A」「C」「G」「T」の四種類のアミノ酸で形成され、このアミ酸が常に対となり螺旋上のハシゴとなり、生物としての人間が実存しているというわけ。で、そのゲノムの本を読んでいると「ストレス」に関するテーマでゲノムを考察している章があった。まず、なんでそんな本に興味が生まれたかと言えば、アクトを設立する際にデザイン会社としてどんな会社名にしようかと悩んでいた頃、たまたま、遺伝子に関連した書籍の仕事をしていた頃の過去の資料を見つけ、人間を形成している言語はたった4種類だという驚きを、ふと思い出したからだ。

 結果、「ACGT」から「ACT」を抜き会社名にしたわけですが、「G」を抜いたのにも理由があり、本来、ただのアミノ酸なのだが、「AをACTION」「CをCREATIVITY」「TをTHINKING」と連想したが、「G」からはデザインに関する連想が生まれなかった。読み方は別として「ACGT」という会社名でも良かったのだが、正直、読めない。だから、「アクティブ(行動的・積極的)」という連想から「ACT」にした。これはあと付けですが、「G」から連想するのは「GRAVITY(重力)」の印象が強すぎて、どうしてもデザインワークと連動しなかった(あくまでも個人的な感覚です)。

 で、その時から「ゲノム解析」に関する気になる書籍があれば、買っているというわけです。そこで、「ストレス」をテーマにゲノム的な分析・考察を読んでいると、「ストレス社会」と言われて久しい現代ですが、厳密には「ストレス」はそもそも物理的にも概念的にも存在しないのだが、何故か人間の心に一定の圧力をかけている。これは、重力や気圧ではなく、心でどのように解釈しているかという部分で、気にしなければ存在しない(心も同じ存在だから)。つまり、信じていなければ見えない幽霊のようなモノなのだ。信じていれば救われる神とは対極にある信じていなければ被害はないのがストレスなのだ。これがこの書籍の著者の結論である。この説明を遺伝子解析と化学的な根拠を元に楽しい読み物に展開しておられた。詳細を書くと、とても長くなるので割愛するが、そもそもゲノムは猿やカラスにしてみれば、確かに皆さんが対内に存在している設計図なのだろうが、あまり大した意味も価値もない。人間がそう捉え意識したから、私達はそれを「ゲノム」と認識しているだけで、あの窓に白い着物を着た少女がいた言えば、その建物の中には少女が存在するということなのだ。だから「ストレス」も同様だということ。だから、「ストレス」が消えるわけでもないし、むしろ、余計なストレスを抱え込んでしまいそうなので、ここは楽天的に解釈して楽しく読み進めています。恐らく、この楽天的な僕の気質も設計図の中に書かれている設計のひとつなのだろう。