時を戻そう。

 今年のM-1グランプリは例年にも増して見応えがありました。かまいたちさんも素晴らしかったですし、グランプリを獲得されたミルクボーイさんのネタも素晴らしかった。しかし、圧倒的に印象に残った、面白さの余韻が残った強さ加減で言えば、僕はぺこぱさんがNo.1でした。「お笑い」「漫才」「ステージパフォーマンス」としては確かにその4分間の中でどれだけ楽しませてもらえたかが勝負であり、審査員の皆様の評価基準なのだが、当然、コンビにはそこに立つまでの試行錯誤や物語がある。何故、そのネタなのか?どうしてそういうキャラをつくったのか?そして、その切り口になった背景、そのテンポ、その組立にした理由があったはず。その結集があの4分間だったとしたら、そのエネルギーやテイストがいつまでも心の中に残せるという基準も「お笑い」の真骨頂・醍醐味・意義だと思うのです。ぺこぱさんを初めてテレビで観たのは2年前の大晦日。その場面で感じたニュアンスのまま、見事に覚醒されていた昨晩のステージ。決勝進出を経て、この年末から2020年、ぺこぱさんをテレビで観る機会は増えることだろう。とても楽しみである。