創造力とデザインの心得。

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 毎日毎日、飽きもせずノートに自分の書籍をつくるための下書きを書いている。ま、このルーティーンの先に必ず僕の本があることを信じてコツコツ取り組んでいるわけですが、過去の下書きをたまに読み返すと「そんなこと考えていたのか!」とか、「けっこう、それはデザインの仕事現場ではアリだよなぁ~」とか、「そんなこと、イマサラ」とか意外にも自分の書いた下書きを読んで新鮮な気持ちになることが多い。このルーティーンを始めて約5年目になるが、書き始めた頃の文章と最近の文章でもさほど進化はしていないが、少しだけ読みやすくなったのか?そこそこ丁寧な言い方(姿勢)になっているぞ!などと感じることがあり、少しは上達の兆しなのかなとも感じている(あくまでも自己分析レベルですが)。ホント、たくさんの方から「本づくり」に対するご意見やアドバイス・助言を頂き、すべて真摯に受け止めてこのルーティーンに取り組んでいます。で、そういう頭(思考)になっているといろいろなメリットがあるのです。中でも嬉しいメリットは「良質な本」との出会いの確率が格段にアップしたことです。僕は本選びにあまりトレンドを意識しない(これもあまり良い傾向ではないのですが)、自分のモノサシオンリーで本を選んでしまう傾向が強く、テンションだけで買ってしまいハズレを引くケースも以前はとても多かった。途中で飽きてきても、貧乏根性むき出しで意固地になり読み終えて、やっぱりハズレだったってこともよくあった。しかし、最近、「本づくり」を意識するようになってから、書店の本棚や平置きを見ているだけで良書を手に取る確率が高くなったのです。当然、デザイナーなのでデザイン・装丁や出版社名・著者名はチェックしますし、テーマについても知識の範囲で推量します。それでも以前はテンションを間違えてハズレを買っていたのですから、やはり、「見る目(観察力や分析力)」が足りなかったと捉えています。特にタイトルと本の中身の関係性はとても重要で、やはり、名はなんとかを表すではないのですが、練り上げられた本はタイトルもビシっと決まっている。「簡潔こそ英知の真髄である」という言葉もあるぐらいだから、その真髄加減が少しだけ見えるようになったのかなと密かに高揚しています。この本も立ち読みでチェックできるゾーンはチェックしましたが、良書だと思います。ただ、良書か否かは読み手で決まるわけで、フロイトを読んでも「ウケるぅ~!」だけでは寂しい。頭に心に身体の中に著者の意図を浸透させてこそ、などとまたまた貧乏根性が蠢くのですが、良書とは中身に書かれていた情報それ自体ではなく、どう刺激を受け、どう触発され、どう誘導されたか?に尽きると捉えているので、著者の姿勢や意図を自分のポテンシャルで向き合い、しっかり実感したいと思っています。とても楽しみな一冊です。