リモートワークの実態。

 「リモートワーク」とは、属する会社のオフィスに出社せず、自宅やレンタルオフィスなど、会社から離れた(リモート)場所で業務を遂行する勤務形態です。ほぼ同義のテレワークやいわゆる在宅勤務を、こう呼び替えているのだと捉えています。仕事内容に合わせて現場やオフィスに出向く利点がなければ、自宅や自分の好きな仕事場で仕事に取り組むことで時間の融通や効率が上がるケースが増えているのでしょう。実際、デザインの仕事は専門的な機器やソフトウエアが必要ですし、撮影機材や録音機材をクライアントのオフィスに持ち込むよりも手馴れたスペースで効率良く取り組んだ方が成果が高く、当然、クリエティブワークは無味乾燥なデスクとパソコンだけのようなオフィス空間よりも、自然の中や心地良いインテリアの中で思考した方がリラックスできて、良質なアイディアや効率の良い手順が着想する場合が多く、だから、デザイナーやクリエイター達は好きな空間で仕事をしているわけです。私は他の仕事をした経験がないので経理業務やデータ処理や書類作成などの業務も同じような状況なのではないかと想像しています。特にインターネット回線・ネット環境さえ整えば遠隔で仕事が成立するケースでは、毎日時間と経費を使って会社へ出勤する必要もなく、自分のペースでタスクに向き合えるというイマドキのワークスタイルだと思います。

 とは言え、すべての仕事がリモート化できるわけではなく、労働力や作業業務を提供したり、代価を稼ぐ本人が現場に存在しなければ達成できない、成果があがらない仕事であればリモート対応はできません。だから、リモート対応できるタスクとそうでないタスクをしっかり分けてビジネスを展開することで、ムダが省け成果も高くなるという仕組みなんだと捉えています。

 ま、そのためにはリモートで仕事を成立させる知識と技能と経験値が必要ですし、遠隔で対面ではない状況でもクライアント様との信頼関係をしっかり築けているか、という部分も重要なポイントなんだと思います。商品を販売する業務についても、注文はネットで受け、配送業者に納品してもらうというECサイトの仕組みが確立されていますが、この仕組みで発生するトラブルの多くはリモート(遠隔)故の甘さや緩さが露呈した場合に起こっています。つまり、リモートワークの実態としては、オフィスで仕事をしたり、対面販売に取り組む以上に、仕事の精度や細やかで迅速な対応力が求められているのだと思います。

 上司の顔色を気にするのが嫌だからとか、毎朝、定時に会社に出向くのが億劫だとかという理由でリモートワークを選択しても本末転倒だということです。