創作活動のメリット。

 絵を描く、楽器を演奏する、立体作品をつくる、執筆活動、これらの創作活動は専門的な基礎知識や特別な技術が必要だと一般的に捉えられています。例えば、ホームページを制作するためのhtmlコーディングの知識やプログラム専用言語(cgi・js・php・cssなど)も仕事に応用するためには基礎知識をしっかり習得する必要がある。しかし、専門学校で習得した知識と技術だけでは実際の仕事に応用できないケースが多い。何故か?学校の課題であれば評価基準が「良くできましたレベル」か「努力賞レベル」がゴールなのだが、実際の仕事は代価を支払うクライアントさんが存在している。いくら「良くできているか?」「努力したか?」などの基準をクリアしていても、クライアントさんからの要望がずれていたり、完成度が低ければ仕事は成立しない。斬新なアイディアでも世の中の誰が評価しても優れているというレベルであっても、クライアントさんが代価を支払う価値がないと判断されれば、その成果(仕事)は無効なのです。

 この境界腺がいわばアマとプロの分岐点です。

 絵を描く、楽器を演奏する、立体作品をつくる、執筆活動に取り組むなどの創作活動は誰が取り組んでも楽しい作業・動作・行為・活動ですが、代価にそぐわない作品であれば、それは趣味ゾーンであり、これらの活動を仕事にするにはやはり「仕事クラス」の成果を生み出せる知識・技能・経験値が必要になります。

 そこでこれらの創作活動のメリットとしては「自分を出せる(表現できる)」ことで得られる心地良さにあると思います。出せた!と思っていても中途半端だったり、どうだ!と意気込んでも否定されれば心地悪くなります。あくまでも評価基準は相手にあることですから、その壁を打ち破り、創作活動が相手の期待値以上の評価を受けることが条件であり、創作活動に取り組む意義であり価値なのです。

 で、その分野に長けている人の特長は、他人からの評価を受けるという状況を、かなり子どもの頃から繰り返しています。いわゆる個性的な人というのはこの経験を経て、創作活動を仕事にできている。だから、そうでない人、つまり、子どもの頃他人からの高い評価をあまり受けていない人が大人になり、自分の考え方や技能で作品をつくり、他人の目にさらすことに敏感になり萎縮ぎみになっている場合が多い。これはごく自然な流れであり根拠も明白なのですが、それでも創作活動の延長上にビジネスモデルを展開したい場合はこのトラウマを克服しなければなりません。大人になってそこまでして創作活動をしたくない、趣味は趣味、仕事は仕事でいいじゃんという人は結果、プロレベルに上がるルート(階段)を自ら放棄しているように感じます。そんなお金になるかならないことに時間を割くよりも、趣味レベルで満足なのであれば、ずっとそのレベルのままだということです。

 だから、創作活動で生計を立てている人ってのはある意味幸福な方、良質な機会に恵まれてきた方だと言えるのですが、むしろ、その捉え方は「逃げ腰」です。自分の作品が仕事が常に相手の評価の目にさらされているという緊張感を受け入れた人だけが創作活動を自分のモノにできるのだと思います。厳しい過酷でストレスが充満している世界なのです。この壁さえ打ち破れば楽しい世界、創作活動のメリット(魅力)がたくさんあるのですが。