13歳からのアート思考。

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 2020年2月19日初版、発行はダイヤモンド社。著者は末永幸歩さん。「「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考(定価:1,800(税別))」です。著者は美術教師です。内容には触れませんが、確かに中学校に入学した段階で「美術」という授業が楽しくなくなった人は多い。小学校の頃、あんなに素敵な写生や立体作品をつくっていたライバル達が次々にテスト勉強に勤しむようになり、いろんな会話が成立しなくなった経験がある。つまり、僕はそのまま、高校時代の美術まで一定のテンションをキープし続けてしまったからだ。その延長上に大阪芸術大学美術学部があり、そのまま、少しシフトしてグラフィックデザインを仕事にした。この間、美術がつまらないと思った日は一日もない。だから、この著者にはとても共感しましたし、改めて社会人になっても「アート思考」が大切ですという意見はとても理解できる。ただ、著者がこの本で展開している内容はひとつの流れとして有効だとは思いますが、実際、アート思考をデザインの仕事に展開・変換・応用するにはとてつもない複雑多様、摩訶不思議、七転八倒の試行錯誤が必要だ。それは実際にこの仕事をしている人でなければ、絶対に共有はできないディープなゾーンです。「アート思考」なんてクリーンで清清しい語感とは裏腹に実態はもっと、「…」なのです。すでに2回読みましたが、とても、美しい練りこまれた「アート」の王道について語っておられます。もし、僕が同じように「アート思考」について何か文章化したとしたら、とことんドロドロした内容になるんだろうなぁ~などと考えながら、楽しく読みました。