粘土部材各種。

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 これが現在手持ちの粘土部材。左から「石粉粘土」「樹脂系粘土2種」「スカルピー2種」です。それぞれに特長があるらしく、「石粉粘土」は素材が細かい石をメディアで練ってあり、「樹脂系粘土」は細かい樹脂粉。で、スカルピーも素材は樹脂なんですが、練ってある溶剤というか繋ぎがフルタ酸エステルという物質らしく、皮膚の弱い人はゴム手袋を付けて成形する必要があり、また、この素材は硬化させるためにはオーブンで130度以上で加熱する必要があります。その際、ちょっと有害なガスが出るので換気が必要というデメリットがあります。「石粉粘土」や「樹脂系粘土」は完全にクリーンなのに対して、スカルピーの特長です。しかし、何故こんな練り方をしているのかと言えば、加熱しない限り硬化しないという特質があります。最初この特長を知った時、正直、ちょっとこの素材はないのかな?と感じたのですが、いろいろなYTチャンネルで動画を観ているとスカルピーのこの硬化しないという利点はかなり優れていて画期的なことらしい。そこまで長時間成形をしたことがないのでこの利点を分かっていないようです。

 で、他にも立体作品をつくるためには軽量粘土や透明度の高いラバー粘土、硬化した粘土同志を接着する液体上のスカルピーや接着用のエポキシパテなどもあるのですが、これはまたその状況になれば、ある程度の成形テクニックが習得した段階でテストしてみようと思っています。フィギュアづくりで食品サンプルやアクセサリーなどをつくっている方のブログなどもチェックしていますが、立体作品の可能性はかなり広く大きい。

 何よりも指で粘土を練る、ヘラで粘土を成形する行程が楽しく刺激的です。僕はこれまで絵画やイラストの平面の仕事やデジタルソフトでデジタルデータを制作する仕事を長年続けてきたので、ある仕事のきっかけで立体作品をつくるようになり、改めて立体作品の魅力に取り付かれています。紙やモニターではなく、自分が制作した作品が目の前に存在していることがなんともウキウキするのです。56歳にしてこの発見をさらに覚醒したいと思っています。

 結果、成形行程手順をシュミレーションして粘土を切り出し下地に付けていく作業、いろいろなヘラや研磨ツールで成形を整えていく作業をしていると、従来のイラストレーションの描画中にもデジタルデータの制作中にも同じ「コツコツ感覚」が作用・連鎖して作業の姿勢が正されると同時に細かいチューニングを長時間繰り返すようになったという利点も実感しています。手を動かして立体作品をつくることでどこか老化・鈍化・マンネリ化していた歯車に潤滑油を指した感覚です。