聖獣バロン。

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 バリ島と銀細工バロン(Barong)は、インドネシアのバリ島に伝わる獅子の姿の聖獣。バリ・ヒンドゥーの善の側面を象徴しており、悪の象徴である魔女ランダと対を成す。バロンはあらゆる災害を防ぐ力をもつと信じられており、デサ村の寺院の一隅に収められ、日々、供物と祈りの対象となっている。~ある方のブログより抜粋~

 いろいろな立体作品をつくろと考えて、仏像や世界遺産のシンボルなどをリサーチし続けているのですが、日本の「座敷わらし」「河童」「天狗」や、海外の「フランケンシュタイン」「ピエロ」などをリサーチしていてこの「聖獣バロン」にたどり着きました。この仮面の意味合いは「災害を防ぐ力」に連動しているのですが、冷静に見ればただの木の仮面。そんなことを言ったら奈良の大仏も同じで身も蓋も。でも、人間のイマジネーションはそんな短絡的で安易で貧相ではなく、もっと襞が細かく多い。つまり信仰とはそういうものであり、結果、イマジネーション力の強さというか細かさに依存すると思います。白い着物を着た髪の長い色白の細身の女性が暗闇に立っていても、ああ、そういう人なんだと無視できる人と「怨霊の化身」と捉える人の違いです。

 で、この絵柄というか構造・意匠に言葉にできない何かを感じてしまったので、この仮面もつくってみようと思っています。信じる人は救われるか救われないかで言うと、救われると僕は思っています。