キモイモノ。

 どうも僕がつくりたい立体作品(フィギュア)はキモイとカミさん受けがしない。なんでそんなにキモイモノばかりつくりたいのか?なんでそういう発想になるのか?いつもこんなアゲンスト(北風)の中、コートの衿を立てています。

 しかし、自己弁護ですが、この世の中には意外とキモイモノの方が多いような気がしていまして、逆にキモクないモノって何か分からないと言えば分からない。何を見ても本質・本性がそういう姿勢だからキモイモノにばかり視線が行くのでしょうけれど。これは僕の個性であり人間性でもあるのでどうしようもない。もっと、清清しく誰もが美しい心地良いというモノに興味や好奇心があればキモイとは言われないのでしょうけれど、どうしてもそのゾーンに心が引き寄せられてしまいます。

 その流れで僕はあまりと言うか、まったく風景の絵を描きません。仕事ならば建物のペン画や観光地の水彩画は描きますが、自分のライフワークで風景画を描くことはまずない。あくまでも描きたいのは「人」のみ。その明確な根拠や理由も言葉にはできないのですが、どうやら風景や静物画を描いてその気持ちを誰かに伝えたいという発想が皆無なのです。

 だから、素朴な味のある風景画をサラリと描く画家さんの気持ちが分からない。

 こういう人間は「妖怪」とか「怪獣」とか「宇宙人」とか「幽霊」を描くことで無類の達成感を感じるようなので、普通に人を描いていても、どこか微妙にキモイと言われてしまいます。これは恐らく、ずっと今後も変わらない本質のようです。どこかで道を間違えたのかもしれません。