金属製のパレット。

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 金属製パレットの調子をアクリルガッシュで確認しています。絵の具の生塗りの場合と薄める場合などでもこの形状と金属表面の質感がどの程度使いやすいかについてです。ずっと、カラーインクもアクリル絵具もポスカラも白い陶器の絵皿を使ってきたので、金属製には何かメリットがあるかもしれないと期待して買いました。

 で、少しずつ陶器との違いを感じています。それは、陶器は上薬を塗って比較的つるつるに仕上がっていますから、絵具、特にアクリルガッシュの生練りならば問題ないのですが、水を多く使うとやはり表面張力で弾きます。それが微妙な色作りの際にちょっと困ります。長年使っているので慣れてはいますが、この金属製パレットは表面が陶器と比べて適度に粗く、絵具を混ぜやすく、しかも、乾燥し始めてから皮膜ができにくい。これはどういうメリットかと言うと、陶器の場合、表面がつるつるなので、絵具が硬化し始めた際、表面の皮膜が細い面相筆の先に付着して、気がつかないと画面にその皮膜が付いてしまう。それが、金属製パレットの場合は皮膜が硬化しにくいような感覚があり、微妙な色あいをある程度、パレット上でキープしてくれます。これは一回練った色がパレットの上で一定時間残りますので、作業効率が上ががります。単に単色をパレットの上に出して、画面に着色するわけではないので、どうしてもパレット上の混色加減で色を決めたいからです。ちなみに油絵ならば筆で画面にイメージしている色をのせてから混色しながら描き、イメージと異なれば拭うという繰り返して色を決めていけるのですが、水彩、特にアクリル系の絵具はパレットで色を決めたい。それがこの金属製のパレットではかなり効率的にできます。それに、ステンレスの銀色が意外とそれぞれの色を客観的に公平に見せてくれるという効果もあります。使っていくといろいろ発見できます。