つくり手の心得#008「手順と段取り」

デザインワークのスキルって結局、「手順と段取り」だったりします。

優れた発想力や技術力があっても優先順位を間違えたり、
時間配分を誤ると、成果物の品質は上がりません。
優れたセンスとスキルを持っているクリエイターでも
プロセスが自分の中で仕上がっていないために、
想定している成果物が生み出せない。

そのためにはまず準備とコンディションづくりがポイントだと思います。

具体的に準備とは制作するコンテンツに必要なパーツづくりです。
例えばチラシならイラストレーターソフトを起動するだけでは
チラシデザインはつくれません。
文字原稿は元より、ロゴやビジュアルや図表(インフォグラフなど)を
準備しなければなりませんし、
ビジュアルを用意するにも、カメラ機材なのか画材なのかチラシの完成に向けて
これらのパーツが甘く緩いと当然、完成するチラシデザインの品質は上がりません。

また、これらのパーツを紙面に校正する際、
コンセプトにマッチしたグラフィック表現アイテムがあります。
それは、色の面づくりだったり、ラインの組み合わせるセンス。
そして、一番重要なポイントが「フォント選び」です。
美しいバランスの良い、コンセプトをしっかり消化したグラフィックデザインには
これらの優れたパーツがしっかり機能しています。

そして、もっとも時間をかけなればならないプロセスが
ある程度、パーツがレイアウトできた段階で、
配色やそれぞのパーツの位置やサイズなどのバランスが
意図するデザインにマッチしているか?という微調整のスキルです。
意図するデザインにマッチしないと、それぞのパーツは優れているが、
どことなくバランスが悪くなったり、
コンセプトにデザイン表現がマッチしていないから、
最終的なチラシのグラフィックデザインとしては評価が下がる。

この最終段階である微調整でこれまでの手順や段取りが白紙になることもあるぐらい、
最後の仕上げ工程である「チューニング」がとても重要なのです。

また、同じぐらい重要なことが「ケアレスミス」です。
誤字や色の間違い、そして、DTPデータとしてのミステイクがあると、
データとしての完成度が欠落している状況なので、
見た目のデザインがいくら優れていても、優れた印刷物にはなりません。

つまり、優れたデザイン力があっても手順や段取りが未熟だと、
優れた成果は生まれないのです。