裏方さんのブログ4,999本目。

 クリエイターやデザイナーってアーティスト(芸術家)ほど前には出ない。前に出すのは仕事だから、個人的な意見や主張が出るのはあまり良い状況ではない。クライアントさんの要望を聞かずに勝手なことをすれば仕事は成立しない。つまり、裏方さんなのである。これがプロ意識というものです。と自分に言い聞かせてきた。しかし、世の中のクリエイターやデザイナーさん達は裏方というスタンスを100%受け入れているのだろうか?

 例えば、著名なデザイナーさんとか、特にファッションデザイナーさんとか建築デザイナーさんは名前が売れると表(各種メディア)に出ておられる。で、自分の仕事(作品)についての薀蓄をクールに語る。これは極一部のかなり上の方だけができる特権だ。ある意味、俳優やタレント的な立場で、その活動がさらにネームバリューに拍車をかける。ま、羨ましい限りではあるが、本来、裏方の仕事が表に出ることで何か不具合とか想定外のトラブルはないんだろうか、などとあらぬ心配をしてしまう。これも裏方のサガなんだろう。

 で、やはり、長年、裏方でいると心のどこかで「表に出たい」という欲がジワリジワリと出てくる。心の天使が「無理せずに今までどおりでいいんじゃない」と囁くも、もう一人の悪魔が「そろそろお前の個性を世の中にもっと知ってもらうためのアクションをしてもいいんじゃないのか?」などと囁く。「このままずっとグランド整備係でいいのかい?」「お前もバッターボックスに立って白いボールを打ちたいんじゃないのか?」などと誘惑の甘い声が聞こえる。今まではそんなトラップには絶対に落ちないぞ!ぐらいのテンションで仕事を続けてきたが、このまま現状維持ではこの人生、後悔するかもしれない、などと、そんなことを考えています。

 何故、こんなことを考えるようになったかと言えば、やはり、インターネットの存在が大きい。ブログを書いて有名になった人、SNSで記事がバズって脚光をあびた人、ユーチューブで独自の世界観を展開して高い評価を得てユーチューバーで生計を立てて活躍している人。そんな人達が今の世の中、増えていることが刺激になっているのだ。今更、56歳のおっさんに何ができる?自問自答しても大した戦略は浮かばない。でも、何かやりたい。ドキドキしながら代打でもいいのでバッターボックスに立ちたい。そんな風に僕の個性がゾワゾワしているかもしれません。

 「職人=裏方」という方程式がひとつの美学だった時代から、確実に個人が個人で何かできる、成し遂げることが可能になったのだから、「いばらの道」覚悟で試行錯誤して動いていきたいと思っている。

 飽きやすい僕がこのブログを書き続け、この記事で4,999本目。13年間も続けてこれた理由は「いばらの道」に進む準備をしていたのだ。まだ、どこが「いばらの道」だかははっきり見えていませんが、諦めず、いろいろな方からの応援レスや厳しい評価を日々頂きながら、コツコツとこの活動を続けていこうと思っています。さて、5,000本記念はどんなネタ(記事)にしようかな?