Bleach Bypass(ブリーチバイパス)

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 これはブリーチバイパスという画像処理スタイルです。コントラストを上げて彩度を落とすという表現で映画などで多用されています。カメラの撮影モードで言えばナチュラル系で撮影するか、RAWかV-LOGで撮影してフォトショップで同じ加工をする手順と、すでにカメラに用意されたプログラムでブリーチバイパスを適用するかなどの方法があります。で、手法はさて置き、この写真(動画)をどのようなシチュエイションで使うのか?というセンスが重要です。何故、この画質にするのかという状況や条件を誤ると、トンチンカンな処理・加工になってしまうからです。つまり、手法と目的の関係でどういうシーンだから、どういう状況だからブリーチバイパスを使うのかというセンスを習得する必要があります。同様にいろいろ高機能なカメラ機材やソフトウエアも最近は安価になり入手しやすくなりましたが、つくり手がそれらの機能に依存し過ぎて、最終的にどんな表現をしたいかを決めずに高度な処理や表現だけが本質から乖離する一人歩きするのは、さすがに本末転倒です。

 じゃあ、これらのテクニックやセンスしっかり理解し実感してから使おうとしても、結果、目的にマッチしないことも多く、まず、高機能を手の中に入れたのなら、歪でも不細工でも消化不良でもとにかくつくって(使って)みることが大切。いかに頭の中で考えていることと現実が異質なのかを確認・実感する方法は、とにかくつくってみるしかない。ああしてこうすれば商品は売れると頭でいくら考えていても、実際、売れないのは理想と現実が乖離気味なんだと思います。失敗を続けているとメンタル的に気が滅入り、放置・放棄したくなるのは山々谷々なんですが、そこはじっくり堪えて粘るしかない。何事を成すにしても、このルートしかないような気がしています。ショートカット(近道)はないんですよね。