よそ者、若者、馬鹿者。

 企業組織でも様々な団体組織でも大きくなればなるほどルールが厳守され、組織に属する人は全体的な足並みから外れることを避ける傾向が強い。その状況で内部から斬新で建設的なアイディアは出にくく、トップダウンで流れてくる空気を忖度し、組織全体のムードが鈍化する。確かに30歳まで制作会社に所属していた時は、良くも悪くも新しい提案が理論理屈で却下され、何を提案しても実現しないんだろうなぁ~と、モチベーションが低下していた経験がある。デザイン会社として新しい営業展開や販売促進につながればという一心(若気の至り)で提案したのですが、何ひとつ実現できずにモヤモヤしていた。

 最近、ある会議の席で組織が活性化するためには3タイプの人が必要不可欠だという話題になり、昔の自分の経験がフラッシュバックされた。組織を活性化するためには新しい空気を入れ替えなければならない。そのためには「よそ者」「若者」「馬鹿者」が必要だという話題でした。

 なるほどなるほど、確かに!と会議の進行をスルーして思わず資料にメモしてしまった。

 「よそ者」「若者」「馬鹿者」か。

 また、ある大企業様のオーナー(社長様)がある打ち合せの席でこんな言葉を言っておられた。
「ウチも本来は社内にクリエイターを雇って、広報活動や販売促進目的の企画部が必要なんだが、なかなかそんないい人がいないから、結果、外注になってしまうんだよ」と。
 ま、外注先の私としてはどうコメントしていいものか迷ってしまったが、確かにデザインを外注するコストや効率を考えると、内省化し、いつでも気軽に広報作業や販売促進業務をトップダウンで依頼できるメリットがあるし、内部にいるスタッフであれば、会社組織の実情や経営方針や事業内容を掌握して当然、その上で建設的な展開ができるというメリットがある。しかし、デザインの仕事は効率よりも柔軟性みたいな部分が必要であったり、ある意味、ノーカンで無知な人の方が公平性があり、また、突拍子もない非現実的なアイディアを出せる場合がある。

 この状況こそが「よそ者」「若者」「馬鹿者」の出番・役割りなのだ。長浜に来て26年。いろいろなクライアント様にお仕事を頂けたのも、「よそ者&若者&馬鹿者効果」が作用していたのかなとしみじみ振り返っていました。26年もいると、「よそ者効果」と「若者効果」は次第に薄れ、結局残ったのは「馬鹿者」だけかもしれないが、このまま馬鹿者(いい意味で!?)を続けていきたいと思っています。

 馬鹿者の定義は諸説あると想いますので、このブログでは割愛・省略させていただきます。