忙しさの三半規管。

 僕はどうやら「忙しさ」の三半規管が壊れているようだ。

 よく、カミさんとこの問題でケンカする。

 結論、「ついていけない!」と怒鳴られてショボンとなるのだが、壊れているので、次の言葉が思い浮かばないのだ。壊れている人間だから仕方ないのだ。確かに言い分として「もっと余裕を持って良い仕事をしたい」「日曜日にはしっかり休んで英気を養いたい」「たまにはぼんやりしながらポジティブなことを考える時間がほしい」という気持ちも分かる。しかし、僕は「忙しい」の水平も垂直も前後も狂っているので、それが分からない。

 こういう人間は「仕事バカ」と呼ばれているのだろうけど、さて、「勤労タイプ」なのかな?と自己分析しても、あまり一生懸命さはない。おまけに誠実さとか丁寧さとか実直さなどの良質なフィーリングではなく、ただ、ガサガサ・ドカドカ・モヤモヤをあたりに散らかしてひとり猛進している様が、坊主の袈裟ぐらい遺憾なのだそうだ。

 56歳、恐らく、これは死なねば治らないだろう。

 また、この達観したような姿勢も気に入らないそうだ。

 何事もこの世の中では「普通」が最強・最高なのだ。