印刷営業日誌 アーカイブ

印刷用紙について01

 東京や大阪時代はデザイナーであったりイラストレーターという立場だったので、印刷行程についてはほんとに表面的な知識だけでした。いつもいつもデザイン中心の注文難題を印刷会社の営業さんに言い続けていた。製版の知識もないのに細かい色指定をしたり、複雑な製版の注文をコロコロと変更したり、難しい印刷用紙に対して色あわせの難しい特色指定をしたり。30歳の頃から「製版」「印刷」「製本・加工」についてしっかりと現場の知識として取り組むようになったわけですが、それまではひどいモノでした。あれから13年、印刷の現場も入稿形態が変わり印刷データを取り巻く環境も一変しました。製版の技術もパソコンによるDTPに置き換わり、現在ではフィルムレスが定着し、さらに、プレートレスな時代ももうすぐ来ることでしょう。となると、ひと昔のケント紙の上にロットリングでトンボを引いて、その上に写植と呼ばれる印画紙をペーパーセメントで貼りこんでいくという作業は、古い伝統工芸のように思えます。懐かしい~。最近、ちょっと興味のあったオンラインの印刷会社様のWebサイトを拝見していたら、非常に詳しい今の印刷入稿についての注意点をしっかり整理して掲載しておられた。私も8年間のデザイナー・イラストレーター経験と13年の印刷・製本・加工・Web・プログラム経験をこれまでに整理したことがなかったのですが、この会社様のFAQや社長様のブログを拝見して、いっちょ、全体の流れやデザインやアートの師匠に教えてもらったデザインのコツや印刷入稿における注意点を、自分のWebサイトに少しづつまとめてみようと思いました。とは言え、時代や環境が変化して変わってしまったモノもあれば、時代が変わり価値観が変化しても変わっていないモノもあります。一時、デジタルデータ全盛時代、ペーパーレス時代がやってくると叫ばれた時もありましたが、それほど紙メディアが廃れていった感覚はなく、逆に紙のメディアやプロダクツ製品の品質は上がっているように思います。その背景には印刷・加工機械の性能が良くなったという理由が一番比重が大きいのですが、別のベクトルで職人的な技を持っておられる方と感覚的なセンス・才能あふれる方との接点が多くなったからだと思います。つまり、大きな組織が大きな市場を闊歩する時代が終わり、ニーズとニーズがダイレクトに出会う環境が国内外を問わず整理されたと言えるのではないでしょうか。その一番分かりやすいギアが「Webサイト」だと思います。だから、Webサイトは個人であれ企業であれ、何かを発信しようとする人にしてみれば、生命線とも言えなくない。と考えるとクリエイターと印刷用紙の関係はまさにであり、「たかが紙、されど紙」なのである。